正解だったのか?両親の熟年離婚について

30代後半の主婦です。先日、遠方の実家の母から電話があり、「時期は決めていないけど、ここ数年のうちにお父さんと離婚の手続きを始める決意を固めたわ。」と言われました。

小さい頃から、私は両親が離婚せずにいるのが不思議でたまりませんでした。夫婦の和気あいあいとした雰囲気を感じたことは一切なく、どちらも忙しそうにして一緒にいることはほぼありませんでした。母は私に、父の冷たさ素っ気なさについてよく愚痴をもらしていましたので、中学生くらいの時に、思い切って「どうして離婚しないの」と聞いて見たことがあります。

母はもごもごと、あなたたち子どもに迷惑をかけたくないから、云々…と言葉を濁していたのですが、その頃から外に出て働くようになり、やがて父よりもどんどん外にいる時間が長くなっていきました。やがて私は家を出たのですが、帰省しても家に二人が揃っていることはまれで、寝室も別々になっていました。この夫婦はこのままなのかなと思っていたのですが、ここに来て地道な努力をしてきた個人ビジネスが実り、経済的に存在感を増してきた私の母は追い風を感じたのでしょう。いわゆる熟年離婚です。

よく、母親は子供のために離婚を回避してしまうと聞いたのですが、まさにそのケースだとも感じます。ですがもっと早くに別れていても、特に私は反対もしなかったでしょうし、弊害を被ることもなかったと思います。むしろ、冷たく冷え切った関係の夫婦を「両親」として育ち、愛情の存在をよく理解できないままに成人してしまった今の状態に、不安を感じる事があります。

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